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育てて来た作品が、本当はあなたを育ててくれた。
2013.08.04
■さてある友人と食事をしていて
 CDのジャケットについて
 お話ししたところ、もっとその話をしたほうがいい。
とのことでしたので、書いてみます。
 僕は2009年に
 Roots TripというCD作品を
 発表しています。
■これは、アマゾンでも買う事ができるのですが。
 よくある、自主制作とは全く性質が異なります。
 プレスは自費でしたのですが。
 録音の経緯が驚きです。
 僕は屋久島や富士山、ほか様々な場所で
 演奏して、
 その動画をYouTubeで
 アップしていますが。
 あるとき、友人とその知り合いの
 音楽関係の方と食事を供にする機会を頂きました。
■そうしたところ、その方がYouTubeをご覧になり
ぜひとも、録音しよう!
 と仰って下さいました。
 このウクレレの音を
 スタジオ業務やイベント用に使いたい。
ということで、
 録音して頂いたのです。
 双方に金銭のやりとりは全くありません。
 お昼はそばをごちそうになったかな。
 
■そして、もう音のプロ中のプロが本気で
 自分達が仕事上で使う音の為に
 録音したのですから
 CDを聞いて下さった方々は口々に
 なんと自然なウクレレの音か!
 と驚かれます。
■劇場版銀河鉄道999の音の制作や
 録音機器が発売されると雑誌で
 レビューするようなすごい
 エンジニアの方々。
 
 もう、マイクも4本も豪華に立てて頂きまして
 録音して頂きました。
こういう経緯ですから
 特に僕の限界などは関係なく
 本当に音を知り抜いた方が録りたい音
 で録音されたのがこの作品なんです。
■そして、お礼として頂いたのが
 
 2枚のマスターディスクでした
 
 いかようにもしていいとの事でしたので
 当時、演奏会場で
 CDは無いのですか?
 と聞かれていたものですから
  
 この素晴らしい音質は
 皆に聞いてもらいたい
 ということでプレス業者に
 僕が依頼してプレスしました。
 
 (友人のどぶさんに業者を紹介して頂きました!)
 (どぶさんありがとう!)
■曲はすべて世界のルーツ音楽でしたので
 Roots Trip
 というタイトルにしました。
 僕は先生からハワイの伝統的な奏法を
 教えて頂き
 この技術で様々な曲を
 演奏することで世界中に旅をして
 友人も出来た事。
 この感謝の気持ちを込めての命名です。
 (それしか出来ないとも言いますが:笑)
■ジャケットは僕の書の作品とデザインのコラボ
 NYのウクレレ武者修行の旅にいったとき
 宿のルームメイトにデザイナーさん
 がいまして彼女と様々作品を恊働したのですが
■このときも、ぼくが書道をやっているので
 なにか一緒にやりましょうということで
 僕もRootsに対する畏敬の念をこめて。
「孝」という文字を書きました。
 これは父母や祖父母、その先祖に対する
 感謝、尊敬の意味を表す文字で
 子が老人を背負った象形なのです。
■これの「孝」の時をウクレレっぽくデザインして
 デザイナーのChiakiさんに渡したところ
 僕の好きな樹木の樹皮の柄と合わせて
 デザインを出してくれました。
■樹皮のパターンということで
 これまた僕の大事な友人が
 屋久島でガイドをやっているのですが
 
 彼の写真から「縄文様の顔」という題の
 縄文杉の樹皮の写真に柄を変えてもらい。
 パワフルな作品になったのです。
 これが現在手に取って頂ける
 最終的なジャケットの正体なのです。
■ということで、おそらく世界で1000枚以上
 日本、ヨーロッパ、アメリカ、アジアに
 フェスティバルなどでお送りする
 事ができました。
 
 このアルバム作品のお陰で
 日本が世界にほこる書道という文化
 世界遺産でもある屋久島の杉の樹のパターン
 そしてバックグラウンドに流れる
 
 「孝」という考え方をRoots Trip
 という楽しい名前に載せて
 そして、
 大好きなウクレレの音色に乗せて
 様々な方々と分かち合えて来ている事
■本当に、協力して下さった方々。
 お求め頂いた方々。
 稽古をつけて下さったウクレレの森先生
 書道の遠藤先生。
 作品を一緒に作ってくださった
 スタジオの山内さん方々
 に感謝の気持ちでいっぱいです。
 引き合わせてくれた関根さん。
 
■そして、僕を色んな面で助けてくれた
 このRoots Tripという作品
 に改めて感謝しているところです。
■ふりかえってみると。
 皆が協力してこのCDを作らせてくれた
 のですが。
 このCDを作る事で
 僕自体がすごくいろいろ
 練習て学んだのだなと
いまごろやっと分かりました。。。
■なにもCDだけじゃないです
 だれもが仕事などで育てて来た
 案件、仕事そのもの、育てて来た人
 そだてた植物、モノコト全てが
 逆にこんどはその人を
 育ててくれたのではないか
 と思うに至っています。
 仕事は辛い事もありますが
 力を注いだその仕事、逆に
 自分を育ててくれたと省みて
 感謝してみるのもいいかもしれません。
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【まとめ】
 多くの方々の協力でできたCD作品 Roots Trip
 この制作を通じて、僕は様々な方々の協力を
 いただき、物事は皆で協力しあって初めて
 出来ることを楽しみながら学ばせて頂きました。
 そしてこの作品は僕を助けてくれました
 この作品に、そして関わった方々の全てに
 感謝の気持ちで一杯です。
 皆さんも、日々の仕事で思いも寄らず
 作品を作っているのですが、それは言われないと
 意識できない部分が多いかもしれません。
 あなたの作品も少し思い出してあげると
 喜んでもっと助けてくれるのではないでしょうか。
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